テクノドローン(株)・・・KVO 7号室
事業内容と貴社のセールスポイントを教えてください。
ドローンによる製鉄所、プラント、焼却炉などの点検を行っています。
ドローンは、インフラ点検や測量、農業へ活用が進んでいますが、遠隔での正確な操縦にはGPSの利用が欠かせません。
弊社では従来ドローンの利用が困難である、GPSの入らない煙突や焼却炉などの内部にフォーカスし、非GPS環境下でも正確な操縦で点検を行えることが最大のメリットです。
経営理念、社訓等とそれを定めた思いを聞かせてください。
今まで人の手や目に頼ってきた分野にドローンを導入し、プラントなどの建設現場をより安全なものにすることで、製造業をはじめとする社会の発展に貢献します。
今後のビジョン(3年後になりたい姿)は?
プラントや焼却炉などの設備点検に、ドローンという選択肢を当たり前のようにすること。
そして、安全かつ短時間での点検を実現していることです。
創業するまでの経歴、経験を聞かせてください。
大学卒業後、上下水道施設の運転管理会社に6年間勤務し、前半は本社で契約に向けた提案書作成や広報の業務、後半は現場で下水処理場の運転管理に携わりました。
特に下水処理場での経験は、24時間動き続けるインフラの重要性、設備の劣化や酸欠など危険な環境での安全に対する考え方を、自分の中に強く印象付けました。
創業するきっかけは?
新卒で入社した企業で、24時間365日休むことなく動き続けるインフラ設備の現場に携わり、多くの施設が建設されてから30~50年経ちインフラの老朽化が大きな問題になりつつあることを肌で感じていました。
その後、転職先である倉敷の企業では、プラントなどの建設、工事現場でも設備の老朽化が進んでおり、その修繕だけでなく点検にも危険な作業が伴い、機械化が進んだ現在でも人力での作業が大多数を占めている光景を見て、より安全にすることはできないかと思ったのがきっかけです。
創業までと創業後の苦労話、工夫話を聞かせてください。
ドローンという未成熟な業界ということもあり、ドローンでどこまでできるのかを実際にテスト飛行や、その機体の仕様についてメーカーとのやり取りなど、最初のうちは完全に手探り状態で模索しなければならないことです。
ドローン業界全体のスピードが速いなかで、大企業が出資しているベンチャー企業も自分たちと同様にトライアンドエラーを繰り返しているという苦労話を聞くことで、常にチャレンジャーとして挑み続ける励みになっています。
事業の今の様子は?
今年の1月をもってテクノドローン株式会社としてのスタートを切りました。
ドローンの飛行実験を繰り返し、実際の業務に向けた点検手法を構築しています。
前職で取引のあった企業から興味を持っていただいているので、点検業務の受注に向けたプレゼン資料の作成などを行っています。
日頃気を付けていることは何ですか?
プラントなどの建設現場だけでなく、通勤中や日常生活で目に入ってくる景色の中にも、なにかドローンを使って、人の役に立てることはないかと常にアンテナを立て続けています。
自分でも知らないうちに、自然と目線が上向きになっています(笑)
今後の課題は何ですか?(経営資源、ビジネスモデルやマーケティング等)
最先端の機械を商売道具としているので、機械やプログラミングについての知識不足を感じています。また、現場で必要な体力と、ドローンを操縦する繊細さを併せ持った人材の確保に苦労しそうです。
これから創業する人達へのメッセージをお願いします。
創業することは困難の連続ですが、自分が思っている以上に応援してくれる方が多いことを実感しています。自分が頑張らなければと思い詰めるのではなく、応援してくれる方々の力を遠慮なく借りて、その方々に恩返ししましょう。
KVOで事業を行うメリット、デメリットをお聞かせください。
メリットは毎月入居者が集まって事業の進捗状況報告を行う月例会など、他の入居者からの意見やアドバイスをもらえる機会が多くあることです。デメリットとしては、月極での駐車場がないことです。
白髪 秀昭さん
その他の応援メッセージ
KVOに関係する方々にインキュベーションマネージャーがインタビューしました。
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